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2015/02/07

G-SYNCの騒動について

またまとめサイトが煽ったあげくgdgdになってるので整理しておく。

発端はGAMENABという海外サイト(閉鎖)でリークされた、ASUSノート用のNVIDIAドライバ。これを入れるとG-SYNC有効って表示が出たので「G-SYNCはモジュールいらないんだ!詐欺だ!」とか暴れ出した短絡君が居たのが発端。あげく「G-SYNCモジュールはDRMしかやってない!」とか言い出す始末。ォィォィ……。

実際のところ、このドライバは「Mobile G-SYNC」という、名称は似てるけどノート用のモジュールレス簡易版機能が搭載されたβ版だった、ということらしい。時系列を追うと

2009年01月 eDPにIgnoreMSA実装
2012年03月 NVIDIA Adaptive VSync
2013年10月 NVIDIA G-SYNC
2014年01月 AMD FreeSync(eDPのIgnore MSAを使ったデモ)
2014年05月 VESA AdaptiveSync(DPにIgnore MSAを実装)
2015年xx月 NVIDIA Mobile G-SYNC←今回のリークはこれ

元々Ignore MSAは「モバイル機器の省電力のためにパネルのリフレッシュレートを下げる」機能。だからeDPにしか存在しなかった。それをNVIDIAが「この機能が有ればGPUで動的にリフレッシュレートコントロールできるんじゃないか?」って研究開発したのがG-SYNCで、ベースとなっているのはGTX680に搭載されたAdaptive VSync。そして、Ignore MSAが無いデスクトップ向けパネルやHDMIでの利用を見越して作ったハードウェアがG-SYNCモジュールとなる。

機能自体はeDPに(別用途として)存在したものだとしても、その新しい使い方をNVIDIAが発明したのには変わりない。NVIDIAがハードこさえて技術デモするまで4年、他社はなにしてたのって話だ。

G-SYNCビジネスの誤算は、G-SYNCモジュールが低価格化するまえに標準パネルでのIgnore MSA(Adaptive Sync)の実装が進んだことで、G-SYNCモジュールが無くても動的なリフレッシュレートコントロールができるようになる見込みが立ったこと。今後は低価格ブランドから緩やかにAdaptive Sync(= Mobile G-Sync)に合流していくと思われる。ただし、NVIDIAはモジュールを新規に起こしているモノの、所詮AlteraのFPGA実装なので(モジュール単価は高いが)そんなに投資額が大きいわけではなさそう。技術力は示せたけど、ビジネスとして一山当て損なったなあ、という感じ。

しかしどの規格も名前が似てて混同するよなあ。わざとなんかな。

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